はじめての勾玉作り ― 石選びから削り・穴あけ・磨きまでわかる実践読本 ―――(電子本)
¥2,500
International shipping available
はじめての勾玉作り ― 石選びから削り・穴あけ・磨きまでわかる実践読本 ―――(電子本)
■序文(立ち読み用)
勾玉は、ただの装身具ではありません。古代日本において、勾玉は命の形、魂の形、祈りの形として大切にされてきました。
丸くふくらんだ頭、ゆるやかに曲がる胴、先へ向かって細くなる姿には、胎児、月、魂、獣の牙、水の流れなど、さまざまな象徴が重ねられてきました。
本書は、その勾玉を自分の手で作るための入門読本です。特別な機械がなくても、石を選び、形を描き、少しずつ削り、穴を開け、磨き上げていけば、世界に一つだけの勾玉を生み出すことができます。
大切なのは、急がず、石の声を聞くように手を動かすことです。形を整える作業は、自分の心を整える作業でもあります。
本書では、初心者にも分かりやすく、道具選びから石材の選び方、成形、穴あけ、研磨、仕上げ、販売や教室展開までを順に解説します。
勾玉作りは、古代と現代をつなぐ小さな手仕事です。その一粒の石から、自分だけの物語を始めてください。
第1章 勾玉とは何か
勾玉の歴史、形の意味、古代日本における役割をやさしく解説する。
第2章 勾玉作りの魅力
自分の手で石を削り、祈りの形を生み出す楽しさを紹介する。
第3章 勾玉に向く石の種類
翡翠、瑪瑙、碧玉、チャート、石英など、素材ごとの特徴を説明する。
第4章 初心者におすすめの石
やわらかく削りやすい石、割れにくい石、練習に向く素材を紹介する。
第5章 必要な道具をそろえる
ヤスリ、耐水ペーパー、リューター、ドリル、水入れ、保護具などを解説する。
第6章 安全に作業するために
粉じん対策、目の保護、手袋、水を使った研磨の重要性を説明する。
第7章 石を選ぶ目を養う
色、硬さ、割れ目、模様、厚みを見て勾玉向きの原石を見分ける。
第8章 下絵を描く
石に勾玉の輪郭を描き、頭、胴、尾のバランスを決める方法を解説する。
第9章 粗削りの基本
不要な部分を落とし、勾玉らしい大まかな形を作る工程を説明する。
第10章 勾玉の曲線を作る
外側の丸み、内側のくびれ、先端の流れを美しく整えるコツを紹介する。
第11章 穴あけの方法
紐を通す穴の位置、ドリルの使い方、割れを防ぐ注意点を解説する。
第12章 形を整える中研ぎ
荒い傷を消しながら、全体の厚みと曲面をなめらかに仕上げる。
第13章 耐水ペーパーの使い方
番手を上げながら磨き、石肌を少しずつ光らせる基本を説明する。
第14章 最終研磨と艶出し
細かな研磨材や布を使い、自然な光沢を出す仕上げ方法を紹介する。
第15章 紐を通して身につける
革紐、組紐、ワックスコードなど、勾玉に合う紐選びを解説する。
第16章 失敗しやすいポイント
割れ、穴ずれ、形の崩れ、磨き残しなど、初心者がつまずく点を説明する。
第17章 阿波の石で作る勾玉
阿波翡翠、鮎喰川の石、那賀川の石など、地域素材の魅力を語る。
第18章 勾玉作りを教室にする
体験教室、ワークショップ、観光企画として展開する方法を紹介する。
第19章 勾玉を販売する
作品名、説明文、価格設定、写真撮影、メルカリ販売の工夫を解説する。
第20章 勾玉は自分を映す石
完成した勾玉を通して、石と人、古代と現代を結ぶ意味をまとめる。
